「たいけん美じゅつ場VIVA」は、生活インフラである駅ビルのアートセンターとして、生活動線上で多様な価値観を持つ人々が共に居られる場となることを目指しています。
このオンライン講座では、アートを介して社会課題に取り組むゲストを招き、多様性を育む社会の可能性についてレクチャーを配信します。
今年度は、美術、演劇、ファッションなどの表現を通じて人と人をつなぐ居場所をつくるゲスト3名の活動から、文化や価値観が異なる人たちが安心してつながることのできる場所について考えていきます。

--本講座はアート・コミュニケータ「トリばァ」の実践講座アクセスコースを一般公開するものです--
高校生から70代まで幅広い世代が活動するアート・コミュニケータ「トリばァ」はVIVAを拠点にアートと人、人と人をつなぐコミュニケーションを⽣み出しています。講座や実践を通じて、仲間とともにそれぞれの「自分らしさ」を発見し、学びを共有することで、新たな価値と⽂化を社会にひろげていきます。
トリばァは毎年3月頃から募集します。


日時|
第1回:2022年12月10日(土) 14:00-15:30 
→諸事情により内容が変更となりました
第2回:2023年1月14日(土) 14:00-15:30
第3回:2023年1月28日(土) 14:00-15:30 
第4回:2023年2月11日(土) 14:00-15:30 

参加費|無料(要申し込み)
全てのレクチャーはYouTubeにて生配信を行います。たいけん美じゅつ場でのご参加も可能です。配信当日24時までご覧いただけます。
QRコードよりお申し込みいただいた方に、全3回の配信リンクをお送りいたします。
現地参加で配信をご覧頂くことも可能ですので、希望の方はお申し込みの備考の欄にご記入ください。

お申し込みはこちら

 

【スケジュール】

第1回 トライアンドエラーのできる居場所
日程:2022年12月10日(土) 14:00-15:30

「たいけん美じゅつ場VIVA」、アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」などに、ディレクターや建築家として関わる森純平から、建築としての場づくりの視点や、価値観を持ち寄りながらトライアンドエラーできる居場所についてお話しします。

話し手:森純平
1985年生まれ。東京藝術大学建築科大学院修了。2013年より千葉県松戸を拠点にアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」を設立。今まで400組以上のアーティストが街に滞在している。2020年 interrobang設立。
主な活動に《MADLABO》(2011〜21)、《遠野オフキャンパス》(2015〜)、《八戸市美術館》(西澤徹夫、浅子佳英と共同、2017〜)、《たいけん美じゅつ場VIVA》設計/共同ディレクター(2019〜)、有楽町アートアーバニズムYAU(2021〜)、《相談所SNZ》など。2020年interrobang設立

PARADISE AIR

 


第2回 老いと演劇 もう一人の自分の居場所
日程:2023年1月14日(土) 14:00-15:30

高齢者や介護者と共に作る演劇公演や、認知症ケアに演劇的手法を取り入れたワークショップを行っている菅原さんを講師に迎えます。
菅原さんが主宰する「OiBokkeShi」の活動をうかがいながら、演劇という共創の場から誰もがいられる居場所について考えます。


撮影:草加和輝
ゲスト:菅原直樹(「老いと演劇」OiBokkeShi主宰)
1983年栃木県宇都宮生まれ。劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。 四国学院大学非常勤講師、美作大学短期大学部非常勤講師。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。

「老いと演劇」OiBokkeShi

 

 

第3回 表現で人と人をつなぐ、居場所になる美術館
日程:2023年1月28日(土) 14:00-15:30

福島県猪苗代にある「はじまりの美術館」は、「表現」と「コミュニケーションから生まれる豊かさ」に視点を置き、 「様々な人が集える場所」として多様なテーマの展覧会やプログラムを行っています。今回は学芸員の大政さんをお呼びし、美術館で人と人が出会う取り組みの実例を伺い、居場所としての美術館について考えます。


ゲスト:大政愛(社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 学芸員)
1991年愛媛県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。2016年より現職。高校生の頃から「ひとが一緒に手を動かすときに生まれるコミュニケーション」に関心を持ち、学生時代は病院や美術館でのアートプロジェクトに携わった他、地域での小さな展覧会などを行った。はじまりの美術館では主に展覧会の企画運営、アーカイブ事業、アートによる部門間連携、WEBメディア更新などを担当。

はじまりの美術館

 

 

第4回 あなたと私がまとっているものー「装い」から考えるコミュニケーション
2023年2月11日(土) 14:00-15:30
※この回はゲスト本人が会場(VIVA)にいらっしゃいます。

見ず知らずの通行人の方と服を交換したり、大阪のまちのおばちゃんとファッションブランドを立ち上げるプロジェクトなど、国内外で「装い」と「コミュニケーション」から出発した表現活動を行う西尾さんをお呼びし、立場を越えて、お互いに創造的な関係性を目指す活動についてお話を伺います。


ゲスト:西尾 美也(東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 准教授)
1982年奈良県生まれ。美術家。東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(美術)。文化庁芸術家在外研修員(ケニア共和国ナイロビ)などを経て、現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協働によるプロジェクトを国内外で展開。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」を手がける。

NISHIO YOSHINARI

 

 

 

昨年度の配信はコチラからご覧頂けます。

2021年>アートと社会を考えるオンライン講座「多様な個性が居合わせる場をつくるー表現を”きく”ということ」

 

このプログラムは「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」との共催事業として進められています。
ウェブサイト:https://kyoso.geidai.ac.jp/