「たいけん美じゅつ場VIVA」は、生活インフラである駅ビルのアートセンターとして、生活動線上で多様な価値観を持つ人々が共に居られる場となることを目指しています。このたび、東京藝術大学「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」とともに「アートで社会を考えるオンライン講座」を開催します。3回にわたる、このオンライン講座ではアートを介して社会課題に取り組むゲストを招き、多様性を育む社会の可能性についてレクチャーを配信します。

今年度は、同じ振る舞いが求められると多くの人が思う空間で、その人らしくいられる場やウェルビーイングな状態をつくる3人のゲストをお呼びし、それぞれの活動の視点から多様な人々の間につながりをつくる活動について考えます。

--本講座はアート・コミュニケータ「トリばァ」の実践講座アクセスコースを一般公開するものです--
高校生から70代まで幅広い世代が活動するアート・コミュニケータ「トリばァ」はVIVAを拠点にアートと人、人と人をつなぐコミュニケーションを⽣み出しています。講座や実践を通じて、仲間とともにそれぞれの「自分らしさ」を発見し、学びを共有することで、新たな価値と⽂化を社会にひろげていきます。

トリばァは毎年3月頃から募集します。

 

日時|

第1回 2023年11月4日(土) 14:00-15:30
ゲスト:三富 章恵(NPO法人アーツセンターあきた 事務局長)

第2回 2023年12月16日(土) 14:00-15:30
ゲスト:平岩国泰(放課後NPOアフタースクール 代表理事/新渡戸文化学園理事長)

第3回:2024年1月14日(日) 15:00-16:30 
ゲスト:川内 有緒(ノンフィクション作家・『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』著者)

*ゲストの方は、オンラインで参加します。


参加費|無料(要申し込み)
全てのレクチャーはYouTubeにて生配信を行います。たいけん美じゅつ場でのご参加も可能です。配信当日24時までご覧いただけます。
お申し込みいただいた方に、全3回の配信リンクをお送りいたします。

お申し込みはこちらから▶︎
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc2KBFWyvtDYJLXVvm5zLzMaQ027vqxtnwZEAmia0CcbW-CVg/viewform?usp=sharing

 

【スケジュール】※2回目以降の概要については更新までお待ちください


第1回 ゆれる場づくりー対話がうむ居場所

日程:2023年11月4日(土) 14:00-15:30

自分にとって居心地の良い場であっても、他の人が同じように感じているかは分かりません。
日々たくさんの人が訪れ、同じ場を共有するVIVAでは、目的を明示して利用者を分けてしまうことや限定することをせずに、多様な過ごし方や活動が共にいられる場を目指してきました。
この講座では、秋田文化創造館の三富章恵さんを迎え、サービスとしての居心地の良さではなく、対話を通じて利用者と共に文化をつくる実践についてお話をお聞きします。

ゲスト:三富 章恵(NPO法人アーツセンターあきた 事務局長)

静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、海外における日本語教育の普及事業等に従事。東日本大震災で被災経験をもつ高校生・大学生や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

 

第2回 余白と伴走者で育む居場所づくり
日程:2023年12月16日(土) 14:00-15:30

「アフタースクール」の運営を通して子どもたちの放課後を支える活動をしている平岩国泰さん。学校施設を活用し音楽やものづくり、スポーツといった多彩な活動に子どもたちは自由に参加することができます。その活動の中で大切にしているのが「余白」と「伴走者」というものです。「余白」があることで子どもたちは自ら考え選ぶことができ、「伴走者」がいることで自分を受け止めてくれる存在を認識できます。他者や社会との関わりの中で子どもたちの自己肯定感が高まる居場所づくりを実践されてきた平岩さんにお話をうかがっていきます。

 

ゲスト:平岩国泰(放課後NPOアフタースクール 代表理事/新渡戸文化学園理事長)


1974年東京都生まれ。1996年慶應義塾大学経済学部卒業。株式会社丸井入社、経営企画・人事などを担当。2004年長女の誕生をきっかけに、2005年放課後NPOアフタースクールの活動開始。グッドデザイン賞(4回受賞)他各種受賞。2013年~2019年文部科学省中央教育審議会専門委員。2017年より渋谷区教育委員。2019年より新渡戸文化学園理事長。未来の学校と放課後づくりに挑む。

 

第3回 社会の中のバリアについて考える

日程:2024年1月14日(日) 15:00-16:30

全盲の白鳥建二さんと出会い、一緒にアートを見ることを始めた川内さん。 当初 「目の見えない人を助けているような気になっていた」川内さんは「むしろ目の見えない白鳥さんが、私を助けてくれているんだ」 と思うようになります。 そこにいる人のあるがままを受け入れる。 それは「受け入れてあげよう」 「理解してあげよう」 とは全く異なるコミュニケーションのあり方。 「多様性」 と声高に叫ばずにいられるフラットな社会とは? そもそも「バリア」とは? 白鳥さんと一緒に作品を見て話し笑い合った川内さんと考えていきます。

ゲスト:川内 有緒(ノンフィクション作家・『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』著者)

1972年東京都生まれ。アメリカ、南米、フランス、日本を転々としながら12年間国際協力分野で働いた後に、フリーランスの物書きに。東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどを執筆。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクション賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』でYahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞を受賞。

 

【お問い合わせ】
たいけん美じゅつ場
〒302-0014 茨城県取手市中央町2-5アトレ取手4階

TEL:0297-85-5558(10:00-18:00、木曜定休)
MAIL:viva-info@toride-ap.gr.jp


主催:取手市、東京藝術大学、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社アトレ、「共生社会」をつくるアートコミュニケーション共創拠点
企画運営:NPO法人取手アートプロジェクトオフィス