「たいけん美じゅつ場VIVA」は、生活インフラである駅ビルのアートセンターであり、誰もが自由に過ごし、居合わせる駅ビルの空間です。VIVAはアートワークショップやレクチャー、展覧会、上映会などが開催される一方で、友人と気ままにおしゃべりをしたり、勉強や仕事に集中するなど、さまざまな使い方が同居しています。
場所自体に中心を持たせず、多面性をつくることが価値観や立場を固定化しない場づくりにつながるのではないかと考えています。
このオンライン講座では、場の持っている役割を広げたり、少しズラしたりしてその人らしくいられる場やウェルビーイングな状態をつくるゲストを招き、それぞれの活動の視点から多様性を育むまちの居場所についてレクチャーを配信します。
--本講座はアート・コミュニケータ「トリばァ」の実践講座アクセスコースを一般公開するものです--
10代から70代まで幅広い世代が活動するアート・コミュニケータ「トリばァ」はVIVAを拠点にアートと人、人と人をつなぐコミュニケーションを⽣み出しています。講座や実践を通じて、仲間とともにそれぞれの「自分らしさ」を発見し、学びを共有することで、新たな価値と⽂化を社会にひろげていきます。
トリばァは毎年3月頃から募集します。
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日時|
第1回:2025年10月12日(日)
第2回:2025年12月7日(日)
第3回:2026年1月予定
参加費|無料(要申し込み)
全てのレクチャーはYouTubeにて生配信を行います。たいけん美じゅつ場でのご参加も可能です。配信当日24時までご覧いただけます。
お申し込みいただいた方には、実施が近づきましたら配信リンクをお送りいたします。
お申し込みはこちら
【スケジュール】
第1回 「支援」の周りにつくる居場所
日程:2025年10月12日(土)
神奈川県横浜市にある”Studio oowa”は、社会がまだことばと認識できていない行動やアクションを探し、尊重・共有することでオリジナルのコミュニケーションを模索する場づくりを目指して活動している場です。今回は主催の加藤甫さんと特別支援学校の先生である北野ちゆきさんをお呼びして、支援の周りで”面白がる”場づくりと「特別支援教材」が生み出すコミュニケーションについてお話を伺います。
また、今回は”oowa”の場を出張いただき、oowaで毎月行われている『特別支援教材をつくる会』、毎回大勢の先生方が集まる『特別支援教材展』をVIVAで開催します。教科書のない特別支援学校での学習のために、児童ひとりひとりのために先生たちが手作りした子どもたちの過ごす場や特別支援教材を実際体験できる場も開きます。ぜひ、レクチャーと合わせてご参加ください。
>当日の流れ
11:00-14:00 みんなでつくる教材展
教材を実際に触って遊んだり、つくり方について聞いたり、ちょっとのんびり過ごすこともできます。
自分自身や子どもたちの興味や関心に新しく気づくかも?どんな方でもご参加頂けます。
14:00-16:00 オープンレクチャー(配信あり)
加藤甫 写真家 / Studio oowa主宰
記録・ドキュメント・アーカイブの考え方をベースに、アーティストやクリエイターとの協働プロジェクトや企業・福祉施設などの中長期プロジェクトに伴走する撮影を数多く担当している。2022年横浜にStudio oowaをオープン。自身のアートプロジェクトとして知的障がいのある子どもたちとアーティストとの協働プロジェクトの企画や居場所づくりなど、場のひらきかたを模索している。
北野ちゆき
1988年青森県生まれ。宮城教育大学教育学部養護学校教育専攻修了後、神奈川県の特別支援学校教員として勤務。知的障害特別支援学校を3校経験し、多くの子どもたちと出会う。「学校をワクワクに」「子どもから学ぶ」がモットー。特別支援教育ならではのワクワクを広げるためにInstaglam(@chiyu_ki)での情報発信や、2023年より横浜市の放課後等デイサービスのアドバイザーなど、学校内にとどまらず地域や福祉へと関心の幅を広げている。特別支援教育をライフワークとする1児の母。
第2回 人と人をつなぐ、「あそび」のデザイン
日程:2024年12月7日(日)
「あそび」は面白さ、楽しさといった根源的な喜びがある行為であると同時に、それに参加する人の間にコミュニケーションや対話が自然と生まれる営みでもあります。
もし「あそび」によって、人をゆるやかに、つながりへと誘うことができたなら。きっと、そこには新しい人との関わり方がたくさん生まれてくるはずです。
このレクチャーでは、年齢・性別・運動神経に関わらず誰もが楽しめる『ゆるスポーツ』のスポーツクリエイターである高橋鴻介さんをお迎えし、人と人をつなぐ接点の作り方や、そのアプローチについてお話を伺います。
また、今回はゆるスポーツをはじめとして、高橋さんの様々な発明品を実際に体験できる場もつくる予定です。表情筋を使ったゆるスポーツ『Facial Sports』や、触覚コミュニケーションゲーム『YUBIBO』、触り心地で遊ぶ神経衰弱ゲーム『たっちまっち』など、新しい遊びが盛り沢山。ぜひ、レクチャーと合わせてご参加ください。
>当日の流れ
13:00-14:00 みんなでゆるスポーツと発明品を体験しよう※現地のみ
表情筋を使ったゆるスポーツ『Facial Sports』や、触覚コミュニケーションゲーム『YUBIBO』、触り心地で遊ぶ神経衰弱ゲーム『たっちまっち』など
14:00-15:30 オープンレクチャー(※配信あり)
ゲスト:
高橋鴻介 発明家 / スポーツクリエイター
1993年、東京生まれ。『接点の発明』をテーマに、人と人の間につながりを生み出すためのプロダクトを制作している。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、電通に勤務。その後、2022年に独立。主な発明品に、点字と文字が一体になった書体『Braille Neue』、触覚ゲーム『LINKAGE』、オンラインで競い合える『Facial Sports』など。
第3回 2026年1月を予定
主催:取手市、東京藝術大学、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社アトレ
企画運営:NPO法人取手アートプロジェクトオフィス